連休後の土日。
よくありがちな感じの土日。
バンドの練習や食料買い込みや、
布団干したり、洗濯したり。
そんなわけで、ねたもないので、
連休の話を。
長崎県波佐見町の陶器まつりに出かけたついでに、
棚田を見学した。
同じ波佐見町にある
鬼木棚田。
日本の棚田100選にも選ばれたらしいこの棚田、
陶器まつりの会場から5分ほど山間に車を走らせたところ。
棚田の中心あたりに立派な石垣のお家があった。
そのお家の横に上へ上る道があったので、
上ってみる。
段々と、田んぼが並んでいる。
棚田だから当たり前だが...。
視点を下にすると、
さっきのお家の裏では、耕耘機の準備。
田植えに向けて田おこしなどするんだろうな。
季節季節に応じた仕事をこなすことで、
おいしいお米もできるし、美しい風景も守られている。
当たり前なことをこつこつと続けることのすばらしさ、
尊敬する。
田んぼの脇にはアザミの花
ここでは、稲作だけでなくお茶の葉の栽培もしていた。
新芽の若々しい緑がまぶしい。
ところで、
昨日、"食料自給率の「なぜ?」~どうして低いといけないのか~"
という、農水省の方が執筆された本を図書館で借りた。
本当は、よく訪問するブロガーさんが紹介していた
"日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食糧自給率"
という本を借りたかった。
けれども、人気な本で、予約もつまっていた。
仕方がないので、この本のアマゾンでのレビューで、
内容的に対極にあるような本として紹介されていた方から
読んでみることにしたわけだ。
まだ、はじめの方しか読んでいないが、
その中に田畑のもつ保水機能をはじめ、
作物の収穫以外に我々の生活環境に及ぼす有効性、
また、棚田については、景観の美しさなども加えて
そのよさを論じていた。
言っていることはよくわかるが、
だから日本のお米をもっとどんどん食べましょう的な話に
もっていくところが短絡的だなぁと感じた。
結局のところ、
長いスパンで見たとき、
たとえば50年後に、食糧自給率に大きくかかわる農業が
どのような姿であるべきかというビジョンを
はっきりもちもせず、場当たり的なことで
しのぎ続けているこの国の方向性のなさこそが重大な問題で、
とりあえず、
お米は日本人の健康的な食生活にあっているからとか、
棚田は美しい風景だからみんなでお米を食べて守りましょう、
的なアピールじゃ、根本的な問題の解決はできんだろうと思った。
まあ、この問題については、
今読んでいる本、そして、読みたい本を読んで考えるとして、
いずれにせよ、
この棚田がもつ景観の美しさは変わらない。
今は、田に水もはっていないし、田植えもまだだ。
でも、
そのころの様子を想像すると、
もっともっとすてきな風景が見えてくる。
なので、
また時期をおいて見に行こうと思っている。
美しい日本の棚田、万歳。
I'm alright and still alive.